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番 号:200-ad-057
画家名:ギュスターブ・モロー
作品名:大蛇ピュートーンを倒すアポロン Apollo Vanquishing the Serpent Python
画 像:
【絵画解説】 
大蛇ピュートーンを倒すアポロン Apollo Vanquishing the Serpent Python
サイズ: --- cm × --- cm  カナダ国立美術館蔵
作 者:ギュスターブ・モロー

 この絵には、デルフォイを守っていた大蛇若しくはドラゴンを倒すアポロンの姿が描かれているようです。

 デルフォイには、元々地球(ガイア)の中心に通じるオンパロス(地の裂け目)があり、これを大蛇若しくはドラゴンのピュートーンが守っていましたが、そこに太陽神アポロンが現れ、この大蛇を倒し、アポロン神殿が建てられたようです。

 このアポロン神殿には、アポロン神の聖霊によって満たされ、紀元前7世紀頃から、神の意志を占う神託所として最も優れた場所とされ、なかでもピューティア(大蛇の生まれ変わり?)は、この神託所で最も力強い霊感を持つ巫女だったようです。

 彼女は、神託所の岩の床の裂け目に設置した三脚の椅子に座り、裂け目から立ち昇る神の霊気を感じ神託を下していたとのことですが、時代が下るとこの場所は石の礼拝所オンパロスになったようです。

 この神託所には、アイスキュロス、アリストテレス、ディオドロス、ディオゲネス、ヘロドトス、オーヴィッド、プラトンなど当時の多くの著名人が神託を受けに訪問されたそうです。

  
   
 
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