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画家名:ギュスターブ・モロー
作品名:ペルセウスとアンドロメダ Perseus and Andromeda, 1870  
画 像:
【絵画解説】 
ペルセウスとアンドロメダ Perseus and Andromeda, 1870  
サイズ: --- cm × --- cm  ブリストル市立美術館蔵
作 者:ギュスターブ・モロー

 この絵には、母親カシオペアの傲慢でポセイドンを怒らせたため、生贄として岩礁に鎖で繋がれたエチオピアの王女アンドロメダが描かれているようです。このエピソードは、ペルセウスの冒険物語に登場します。

 ペルセウスは、黄金の雨と化したゼウスとアルゴス王の娘ダナエの間に生まれ、母親と共にセリポス島に移り成長しました。

○メデューサ退治
 セリポス島の領主は、美女ダナエに魅かれたため息子ペルセウスを遠ざけようと彼にメデューサの首を取ってくるよう命じます。メデューサは、髪の毛が何匹もの蛇で、胴体が大蛇の女性で、その姿を直接見た者を石化させてしまうという怪物です。
 ペルセウスは、アテナの剣と盾、ヘルメスの空飛ぶサンダルで武装し、隠れマントと袋を持って、まずメデューサの3姉妹グライアイ(盲目で杖を目とする老女)の所に行き、彼女達の目である杖を奪うなどしてメデューサが死者の国の洞窟にいる事を聞き出します。
 死者の国の洞窟では、ペルセウスはアテナの助力を得て石化しないようメデューサを盾に映し、その姿を確認しながら斬首しました。
 この時、飛び散ったメデューサの血が海に流れ海の中から空飛ぶ天馬ペガサスとクリュサオルが生まれました。
 ペルセウスは、メデューサの首を持ってきた袋に入れ、ペガサスに乗り帰路につきます。

○ヘスペリデスの園
 ペルセウスは、ペガサスに乗って空を飛んでいましたが、メデューサの首を入れていた袋から血がしたたり落ちてしまい落ちた血は蛇になっていったそうです。
 また、途中で空を飛ぶのに疲れてしまいヘスペリデスの園で休ませてもらおうと巨人アトラスに頼みますが、断られ吹き飛ばされそうになったためアトラスにメデューサの首を見せると、アトラスは石化してしまいそこがアトラス山脈になったそうです。

○アンドロメダの救出
 アトラス山脈から空を飛び海上に出たペルセウスは、母親カシオペアの傲慢でポセイドンを怒らせたため生贄として岩礁に鎖で繋がれたエチオピアの王女アンドロメダを発見します。
 ペルセウスは、彼女との結婚の許しをエチオピア王から得て、ペガサスとメデューサの首を使ってポセイドンの怪物を倒しアンドロメダを救出します。

○アルゴス王
 アンドロメダと結婚したペルセウスはセリポス島に戻りますが、母親ダナエを自分のものにしようとした領主から攻撃されたためメデューサの首で反撃しました。
 その後、母親ダナエの国アルゴスに行き王となりました。

  
   
 
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