インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
このサイトでは西洋絵画史を簡単にご紹介させていただいております。
番 号:200-ad-016
画家名:ギュスターブ・モロー
作品名:ゼウスとセメレJupiter and Semele 1894-95
画 像:
【絵画解説】 
ゼウスとセメレJupiter and Semele 1894-95
サイズ: 213 cm × 118 cm  ギュスターブ・モロー美術館蔵
作 者:ギュスターブ・モロー

 セメレは、ギリシャ神話に登場し、ディオニソス(バッカス)の母親です。

 ある時、ゼウス神殿の巫女であったセメレが、生贄の牛を解体し、血だらけになったので、裸になり川で水浴していた。

 これを鷲となって空から見ていたゼウスは、彼女に一目惚れし、密会を重ね妊娠させてしまった。

 このことを知ったゼウスの妻ヘラは、嫉妬で怒り狂い、老女に変身してセメレに近づき、相手の男を疑い本性を見極め
るよう促した。

 セメレが、ゼウスに本当の姿を見せてくれと懇願し、ゼウスもこれを聞き入れ神本来の姿を表すと、ゼウスが放つ雷光の力で、セメレが焼け死んでしまいました。

 ゼウスは、仕方なく成長途中の赤子をセメレのお腹から取り出し、自分の大腿に縫い込み育てました。

 こうして生まれたのがディオニソスで、セメレの妹イノ預けられますが、ヘラが怒り、イノの家族を狂気に陥れます。

 その後、ディオニソスは、ブドウの栽培でワインをもたらしたり、サテュロスを従え彷徨いながら魔術・呪術を身に着け、狂信的信者をあちこちに獲得します。

 そして、ディオニソスは、底なしのレルネの沼を抜けて冥界に行き、冥界の女王ペルセポネに贈り物をして、母親のセメレを連れ戻し、神の仲間入りを果たし、ヘラとも和解します。

  
   
 
Copyright (C) 2005 Investassist all rights Reserved
inserted by FC2 system