インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
このサイトでは西洋絵画史を簡単にご紹介させていただいております。
番 号:200-ad-011
画家名:ギュスターブ・モロー
作品名:聖なる象 The Sacred Elephant (Péri) 1885 
画 像:
【絵画解説】 
聖なる象 The Sacred Elephant (Péri) 1885 
サイズ: 57 cm × 43 cm  国立西洋美術館蔵
作 者:ギュスターブ・モロー

 この絵は、国立西洋美術館に所蔵されており、美術館ではヒンドゥー教と関係しているようだとしか説明がありませんが、次のように「インターネット美術館世界の名画」が独自に解釈させていただきます。
 根拠薄弱ですので、あくまで参考程度にお願いします。

 この絵には、アフラ・マズダ神殿の中の楽園の中で、不死の花が咲く聖なる湖の中を、聖なる象に乗っているペリの姿が描かれているようです。

 ペリは、3世紀頃に書かれたアレキサンダー大王空想物語(The Romance of Alexander)に登場するペルシャの妖精です。

 イスカンダル(アレキサンダー大王)は、不死の花を求めて、3年間、ペルシャ中を探し回り、地の果てのとても静寂で穏やかな場所にたどり着きました。

 そこには、アフラ・マズダ(ゾロアスター教の最高神)の神殿があり、その階段に、頭に星を輝かせ、右手にギター、左手にエナメルで装飾された不死の花:蓮の花を持つ妖精ペリが眠っていました。

 イスカンダルは、ペリを起こさないよう不死の花を盗むと、花は掌の中ではじけ、驚いたペリが起きて叫び声をあげました。

 と言うのも、ペリは、その花が無いと神殿に戻ることができないのです。

 ペリは、歌や踊りでイスカンダルを魅了し、近づくと花を取り戻し、神殿の中の彼女の楽園に帰っていってしまいました。

※ 日本の羽衣伝説の物語に似ていますね。

  
   
 
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