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画家名:ギュスターブ・モロー
作品名:イアソンとメディア Jason and Medea 1865
画 像:
【絵画解説】 
イアソンとメディア Jason and Medea 1865
サイズ: 204 cm × 121 cm  オルセー美術館蔵
作 者:ギュスターブ・モロー

 この絵には、メディアの助けにより、鷲のような鳥を象徴するドラゴンを倒し、後ろにある羊の頭が象徴する金羊毛を手に入れたイアソンの姿が描かれているようです。

   メディアは、コルキス王の娘で、叔母のキルケから魔法を学び、アルゴ探検隊イアソンの妻となった美しい女性です。

 金毛羊の皮を強奪しようと、コルキスに来たイアソン率いるアルゴ探検隊に、彼女は、イアソンが自分を妻にすることを条件に、身内を裏切り、金毛羊の皮を守るドラゴンを眠らせたりするなどの手助けをしました。

 また、盗まれた金毛羊の皮を取り返すため追ってきたコルキス軍をだまし討ちし、イアソンと共に彼の故郷イオルコスに逃げ結婚しました。

 更に、イアソンを王位につけるため、年老いた山羊を鍋で煮て若返らせる魔法を見せ、王の家族が同じように年老いた叔父の王を若返らるため、鍋で煮らせ失敗させ殺させてしまいます。

 これを非難されイアソンと共に追放され、コリントに来ますが、コリント王が、イアソンと彼の娘を結婚させようとすると、花嫁衣裳を燃やし、父王もろとも焼き殺します。

 そして、メディアは、イアソンとの子供2人を殺し、ドラゴンの曳く戦車に乗り、空へ飛びたったそうです。

 アテナイに逃れたメディアは、アテナイ王アイゲウスと結婚し、先妻の息子テセウスにを毒杯を飲ませ殺そうとしますが失敗し、ペルシャに逃れメディア王朝を築いたとも言われます。

   
 
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