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番 号:190-ab-037
画家名:ポール・ゴ-ギャン
作品名:黄色いキリスト/ The Yellow Christ (Le Christ jaune), 1889
画 像:
【絵画解説】 
黄色のキリスト The Yellow Christ
サイズ:92.1 x 73.4 cm アルブライト・ノックス美術館蔵 
作 者:ポール・ゴ-ギャン

 ゴーギャンは、1889年の秋に、この黄色のキリストを、何度か訪れたことのあるポンタヴェンの村で「緑色のキリスト」とセットで制作しました。
 この場面は、19世紀、北フランスのブルターニュで、キリストの磔が再現され、そこに女性が集められ、祈りを捧げるという象徴的なものです。この絵の中での女性達の心からの祈祷は、キリストの奇跡を呼び起こします。
 ゴーギャンは、絵画の中の女性達に陰影を付けるため、人物をはっきりさせる大胆な線で描いています。キリスト自身は黄色で、これが伝播した周りの風景のも黄色で、そこに若干の赤色や緑色がちりばめられています。この絵のくっきりしたフォームの輪郭と平面性は、典型的なコロサイ様式です。この絵には、普通でない並置の主題があり、ひとつは、祈る敬虔な農民の女性であり、もうひとつは、キリストの磔です。
 この絵は、象徴主義の代表的作品のひとつになっています。
 
   
 
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