インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:160-da-002
画家名:ジャン・フランソワ・ミレー 
作品名:落穂ひろい/ The Gleaners, 1857
画 像:
【絵画解説】 
落穂拾い The Gleaners
サイズ:83.5 x 110 cm オルセー美術館蔵 
作 者:ジャン・フランソワ・ミレー

 この絵には、収穫後の小麦畑で落穂を拾っている3人の農家の女性が描かれており、当時の農村社会の下層階級がどんなものであったかを表すものとして有名です。この絵は、当時フランスの上流階級に安い値段で買いとられました。
 この絵は、当初あまり上流階級から評価されていませんでした。1848年のフランス革命で台頭してきた人々には、下層階級の労働者を賛美する絵と見なされました。彼らにとって、フランス社会は、多くの労働者によって支えられていることを思い起こさせます。マルクスとエミール・ゾラの危険な声と増大する社会主義運動な中で、地主達と労働者は一緒になって活動しました。
 この絵の中で、彼女達は、大きな主張をしていて、貧乏な運命の元で、醜く下品に描かれています。落ち穂拾いの行為は、キリスト教的敬虔さを表しているのではなく、単なる田舎社会の貧困さを訴えたかったのでしょう。奥の方には明るい太陽の光が差し込み、小麦の豊作を表すワラ積みがあり、3人の女性の落穂拾いと非常に対照的に描かれています。

 
   
 
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