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番 号:140-al-007
画家名:アンソニー・フレデリック・サンデー
作品名:愛の媚薬を持つイゾルデ Isolda With The Love Potion, 1870 
画 像:
【絵画解説】 
愛の媚薬を持つイゾルデ Isolda With The Love Potion, 1870 
サイズ: --- cm × --- cm  ------蔵
作 者:アンソニー・フレデリック・サンデー

 この絵は、アンソニー・フレデリック・サンデーによって描かれた愛の媚薬を持つイゾルデという作品です。

 「トリスタンとイゾルデの物語」は、ケルトの伝承で、ヨーロッパの各国でいくつかのバージョンでまとめられていますが、大枠は次のような物語です。

 コーンウォール王マルクは、ツバメが運んできたブロンドの髪の毛を持つ女性と結婚すると言いました。

 その髪の毛の女性はアイルランド王女イゾルデのものであったため、王の甥トリスタンはそのブロンドの毛と彼女をその気にさせる秘密の媚薬を持ってアイルランドへ旅立ちます。

 当時、アイルランドは凶暴なドラゴンに悩まされていたため、王はドラゴンを退治した者に娘を与えると布告を出していました。

 ドラゴンを首尾よく退治したトリスタンは、王女イゾルデをコーンウォール王の嫁とする了解を得て故郷に向け出発しますが、 旅の途中、誤って媚薬の匂いを嗅いだ2人はただならぬ関係になってしまいます。(媚薬は関係なくお互いに魅かれたためという説もあります)

 二人がコーンウォールに到着すると、王マルクは二人の関係に気づき、罰としてトリスタンを火あぶりに、イゾルデを塔に幽閉することにしました。

 トリスタンは、うまく火刑を免れ、イゾルデを救出し森に逃げ込みます。

 やがて二人が王マルクに発見されると、トリスタンはイゾルデを王に返します。(アイルランドとコーンウォールの和戦協定のため?)

 トリスタン自らはフランスに退き、ブルターニュ王の娘:白き手のイゾルデと結婚します。

 この物語は、ロマンティックな話として西洋文学に多大な影響を与えたと言われます。

  
   
 
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