インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:140-ac-050
画家名:ダンテ・ガブリエル・ロセッティ
作品名:海の呪文 A Sea Spell
画 像:
【絵画解説】 
海の呪文 A Sea Spell
サイズ:111 × 93 cm ハーヴァード美術館蔵
作 者:ダンテ・ガブリエル・ロセッティ

 この絵は、ダンテ・ガブリエル・ロセッティによって描かれた「海の呪文」という作品です。

 船乗り達を、美しい音楽で惹きつけ、遭難させるセイレンの姿を表現しているようです。

 セイレーンは、古代ギリシャの神話「オデュッセイア」(ホメロス作)に登場する怪物です。

 船の航路にある岩礁に座っていて、美しい歌声で船乗りを惑わし、遭難・難破させると言われています。

 彼女たちは、「美しい女性」で表される場合と「顔が女性で体が鳥」で表される場合があります。

 オデュッセウスは、キルケの島から離れ、仲間たちと故郷へ帰るべく船で再出発します。

 この時に、キルケは、オデュッセウスに、セイレーンの海域に入ると、不思議な歌が聴こえてくるが、その歌には魔力があるのでけっして聴いてはならないと忠告してくれました。

 やがて、オデュッセウスたちの船がセイレーンの海域に達したとき、オデュッセウスは、キルケの忠告に従い、船員たちに耳栓させましたが、自分だけは耳栓をしないで帆柱に身体を縛り付けさせてセイレーンの歌を聴きました。

 オデュッセウスは、歌に魅せられてしまい身をもがいて、船を止めるようにと叫びますが、部下たちは暴れている彼を見てセイレーンの歌が聞こえていると判断し、一生懸命に船を漕ぎ続けてセイレーンの海域を無事通過することができました。

   
 
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