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番 号:140-ac-008
画家名:ダンテ・ガブリエル・ロセッティ
作品名:プロセルピナ Proserpine 1874
画 像:
【絵画解説】 
プロセルピナ Proserpine 1874
サイズ:125 × 61 cm テート美術館蔵
作 者:ダンテ・ガブリエル・ロセッティ

 この絵は、ダンテ・ガブリエル・ロセッティによって描かれた「プロセルピナ」という作品です。

 プロセルピナは、ローマ神話に登場する春の女神で、ギリシャ神話ではペルセポネと言われています。

 ペルセポネは、ギリシャ神話に登場するゼウスと豊穣神デメテルの娘で、ハーデスの妻にして冥府の女王です。

○ペルセポネの誘拐
 彼女は、元々植物の豊穣と関係し、春の妖精たちと花を摘んでいましたが、突如、地の底から黒い馬に乗ったハーデスが現れ彼女をさらって地獄へと連れ去ってしまいました。

 母親のデメテルは、なかなか戻らない娘を心配して、太陽神ヘリオスに尋ねて誘拐されたことを知ります。
 娘の父親ゼウスにこのことを伝えると、ペルセポネが冥府の女王になることを了承していたようでした。

 ペルセポネは、ハーデスの妻、冥府の女王として丁重に扱われていましたが、母親デメテルの願いを無視できないゼウスが、ヘルメスをハーデスのところに使いにだし彼女は地上に戻ることができました。

 この帰還の際に、ハーデスのは彼女にザクロの実を食べさせていました。神々には、実はこの実を食べた者は地獄で生活しなければならないという決まりがあり、彼女は再び冥府の世界へ呼び戻されてしまいます。

 この後、ゼウスとハーデスの間で、ペルセポネが一年のうちの1/3を冥府で過ごすことで和解しました。ペルセポネが、冥府で過ごしている一年のうちの1/3は、植物も活動を止めこれが冬の期間になったとのことです。

   
 
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