粉ひき小屋 The Mill, 1882
サイズ: 91 cm × 197 cm ヴィクトリア・アルバート美術館蔵
作 者:エドワード・バーン・ジョーンズ
この絵は、エドワード・バーン・ジョーンズによって描かれた粉ひき小屋という作品です。
バーン・ジョーンズが、耽美主義(美のみの追求)に基づき描いたもので、彼の他の作品のような何かの物語を表現したものではないと言われています。
しかし、粉ひき小屋の時計のように規則正しく動く機械と楽器の演奏に合わせて踊る3人の娘からホーライを描いているものと思われます。
ホーライは、ギリシャ神話に登場する女神たちで、季節の移り変わりなど時間の正確性や星・星団の秩序ある運航に関係し、その意味は英語の時間(hour)の語源だそうです。
彼女たちは自然や人生の周期を支配し、後の時代には社会秩序や自然正義にも関与するようになります。
○カリテス3美神
ヘシオドスによれば、アフロディーテの従者をやっているアグライア、エウプロシュネ、タレイアのカリテス3美神が彼女たちだそうです。
|