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【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:140-aa-009 |
画家名:アーサー・ヒュース |
作品名:愛妾ロザモンド Fair Rosamund 1854 |
画 像: |
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【絵画解説】 |
愛妾ロザモンド Fair Rosamund 1854
サイズ: 40 cm × 30 cm ヴィクトリア州美術館蔵(オーストラリア)
作 者:アーサー・ヒュース
ロザモンドは、英国民話に登場する英国王ヘンリー2世の愛人で、その美貌が語り継がれています。
ヘンリー2世は、妻アリエノール・ダキテーヌ王妃に浮気がばれないようオックスフォードに、ラビリンスの迷宮に匹敵するような完璧な迷路の公園を作ったそうです。
しかし、結局は二人の関係が王妃に知られることとなり、ロザモンドは自分で剣を刺すか、毒を飲むか選択を強いられ、毒を飲んで自害したそうです。
別の言い伝えでは、夫を取られたことへの復讐として、王妃アリエノール・ダキテーヌは飛行する蛇をまといながら、ロザモンドの前に現れ魔力を使って呪い殺したというものもあります。
また別の言い伝えで、王妃アリエノール・ダキテーヌは夫の浮気を黙認し、さっさと別居しましたがそこに息子、娘たちが集い華やかに暮らしたというものもあります。
ロザモンドの美しさと薄幸な物語が、時代の経過と共に装飾され、伝承されてきたようです。
※アリエノール・ダキテーヌは、前夫がルイ7世で、その子孫が各国の王となっていったことから「ヨーロッパの祖母」と言われた人物です。
この絵には、ロザモンドと夫の不倫相手の住む迷路の公園に入って来た王妃アリエノール・ダキテーヌが描かれているのではないでしょうか。
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