インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:130-aj-055
画家名:ギュスターヴ・ドレ
作品名:「長靴をはいた猫」Puss in Bootsイラスト集  
画 像:(画像をクリックすると画像が拡大します)
       
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【絵画解説】 
 「長靴をはいた猫」は、ペロー童話に登場します。

 昔、粉ひき業の男が亡くなり、末息子の三男は猫を遺産としてもらい受け嘆いていました。というのも長男は粉ひき小屋を、次男はロバを受け継いだからでした。

 でもこの猫はただものではなく、金持ちにしてあげるからと三男に長靴を用意させると、森に行きウサギを仕留め、王の城に行きカラバス侯爵(三男)からの献上品ですと言って渡し、この献上を何度も行いました。

 ある日、猫は、王様と娘が出かけることを知ると、三男に川岸で裸でいるように忠告し、そこを馬車で通りかかった王様に、カラバス侯爵が水浴びの際中に衣服を盗まれたと声をかけました。

 すると王様は、豪華な服を取り出し三男に着せ馬車に乗せてあげると、そこにいた王の娘と三男は恋に落ちました。

 猫は、馬車の先回りをし、道端の農民たちに「この土地は誰のもの」と聞かれたら「カラバス侯爵のもの」と言うように話し、違うことを言うと切り殺されると忠告しました。

 そして、猫は、この地域の本当の領主であり、何にでも変身できる能力を持つ鬼の城に行き、鬼をおだてて色々な動物に変身させ、遂にはネズミに変身させると、飛びついて食べてしまいました。

 馬車に乗った王様は、途中で多くの農民から聞いたカラバス侯爵の領地の広さに感心しつつ、鬼の城(今はカラバス侯爵の城)に到着し、自分の娘をカラバス侯爵に嫁がせることにしました。

 カラバス侯爵とお姫様は、その城で幸せに暮らし、猫の方はというと、たまに楽しみでネズミを追いかけているとのことです。

  
   
 
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