ラオコーン Laocoon, 1812
サイズ: 246 cm × 175 cm ブレラ宮殿(ミラノ)蔵
作 者:フランチェスコ・アイエツ
この絵は、フランチェスコ・アイエツによって描かれた「ラオコーン」という作品です。
ラオコーンは、ギリシャ神話に出てくるトロイの神官です。
彼は、息子2人とともに、トロイの木馬の策略に気づき、これを暴こうと槍を木馬に投げつけましたが、ギリシャ側についていたポセイドンが、これに怒り、巨大な蛇を送り込んで、ラオコーンたち襲わせ殺してしまいました。
ラオコーンが発した有名な言葉が、「トロイ人よ、ギリシアのプレゼントの木馬を何がなんでも信用するな」だったそうです。
この木馬の策略で、トロイの町にギリシャ兵がなだれ込み勝敗が決定的になりました。
この悲劇の叙情詩には、いくつかのヴァージョンがあり、息子だけ殺されたとか、ラオコーンが聖なるアポロン神殿で自分の妻と交わり穢した罰を与えられたとか、巨大蛇は、ポセイドンとアテナ、あるいはアポロンが共同で送り込んだというものもあります。
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