インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:130-ab-042
画家名:ジョン・マーティン
作品名:カドモスとドラゴン Cadmus and the Dragon
画 像:
【絵画解説】 
カドモスとドラゴン Cadmus and the Dragon
サイズ: 63 cm × 91 cm  アレン記念美術館蔵
作 者:ジョン・マーティン

 カドモスは、ギリシャ神話に登場するテーバイの始祖で、軍神アレスと美の女神ヴィーナスの娘ハルモニアの夫です。

 カドモスは、妹のエウロペがゼウスにさらわれたので、その捜索を命じられ、その捜索途中、後のテーバイとなる地に都を立てよとの神託を受けました。

 彼は、軍神アレスの泉を守っていた大蛇(ドラゴン)を倒し、女神アテナへの生贄として捧げ、その土に埋めた大蛇の歯から5人の忠実な部下を与えられました。

 しかし、アレスの僕の大蛇を殺した償いとして、8年間アレスの奴隷として奉公させられます。

 奉公後、アテナにテーバイの土地を与えられ、オリンポスの神々に祝福されハルモニアと結婚し、数人の子供を設けますが、その子供たちは不幸な運命をたどります。

 このような不幸を嘆き、カドモスとハルモニアは、この地を去ることにし、エンケレイス国に移り王となりますが、テーバイの王位を譲った娘夫婦にも不幸が訪れます。

 カドモスは、大蛇によって運命を変えられてしまったので、自分も大蛇に変身して、神々に大切にされたいと願い、妻のハルモニアも運命を共にすると願うと、二人は青い斑点のある黒蛇になってしまったそうです。

  
   
 
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