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【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:130-ab-028 |
画家名:ジョン・マーティン |
作品名:アレキサンダーとディオゲネス Alexander and Diogenes |
画 像: |
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【絵画解説】 |
アレキサンダーとディオゲネス Alexander and Diogenes
サイズ: 22 cm × 33 cm ハットン美術館蔵
作 者:ジョン・マーティン
この絵には、次のアレキサンダー大王との逸話が描かれているようです。
ある日、ディオゲネスが、道端で、朝日を浴びて日向ぼっこをしていると、アレキサンダー大王が通り掛かりました。
大王は、老人が有名な哲学者ディオゲネスであると知らされ、ワクワクして何かしてほしいことはないかと聞くと、ディオゲネスは、日陰になっているので、そこをどいてほしいと答えたそうです。
大王は、自分が王でなかったら、ディオゲネスになりたかったと言ったそうです。
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ディオゲネスは、ギリシャの哲学者で、銀行業の不正で、市民権をはく奪されました。
その後、犬のような生活を送り、大きな樽を住みかとし、世界政府(コスモポリタニズム)を提唱し、原始共産制のような社会を主張しました。
彼には、次のような逸話があります。
(アテナイ)
アテナイに来たディオゲネスは、ソクラテスの弟子アンティステネスに助言を求めたが、杖で追い払われようとされたため、「杖で打ってください、でもその杖は私を追い払えるほど固くない」と答え、アンティステネスの弟子になることができ、師匠を超える名声を得ました。
(アレキサンダー大王)
ある日、ディオゲネスが、道端で、朝日を浴びて日向ぼっこをしていると、アレキサンダー大王が通り掛かりました。
大王は、老人が有名な哲学者ディオゲネスであると知らされ、ワクワクして何かしてほしいことはないかと聞くと、ディオゲネスは、日陰になっているので、そこをどいてほしいと答えたそうです。
大王は、自分が王でなかったら、ディオゲネスになりたかったと言ったそうです。
(奴隷生活)
アイギナ島への航海中に、海賊に捕まり、奴隷として売られるときに、「商売は知らないが、人民統治の術を知っている」と答えたそうです。
実際は、教育(当時のギリシャ語で統治と発音が同じ?)ができるという意味だったそうです。
コリントスのクセニアデスが彼を気に入り、2人の息子を教育させたそうです。
(木の器)
ある日、ディオゲネスは農家の息子が、手を丸めて水をすくって飲んでいるのを見て、「自分は、何て馬鹿なんだ、余計な木の器(カップ)をバックに入れて持ち歩いていた」と言い、カップを投げ捨てたそうです。
(正直者)
昼間、ディオゲネスが、ランプを掲げ、うろついていると、何をしているのかと尋ねられ、「正直者を探している、でも、ごろつきとならず者だけで人間がいない。」と答えたそうです。
※ このほかにも多くの逸話がありますので紹介しきれません。
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