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番 号:110-za-602
画家名:アンドレア・アッピアーニ
作品名:ユピテル、ヘルメス、そしてピレモンとバウキス
Jupiter, Mercury, Philemon, and Baucis
画 像:
【絵画解説】 
ゼウス、ヘルメス、そしてピレモンとバウキス
Jupiter, Mercury, Philemon, and Baucis
サイズ: 164 cm × 170 cm  ------蔵
作 者:アンドレア・アッピアーニ

 この絵は、アンドレア・アッピアーニによって描かれた「ゼウス、ヘルメス、そしてピレモンとバウキス」という作品です。

 「ピレモンとバウキス」は、オウィディウスの「変身物語」に登場する夫婦です。
 神々の王ゼウスと伝令神ヘルメスが貧しい身なりで旅をし、夕暮れになり泊めてくれる家を探していました。
 ほとんどの家で戸を開けてもらえませんでしたが、あばら家に住むピレモンとバウキスの老夫婦だけは戸を開け、2人を丁寧にもてなした。
 老夫婦の心からの歓待を受けたゼウスとヘルメスは、2人に自分達の正体を明かし、これから人間どもに罰を与えるので私たちについてきなさいと言われ、丘に登った。
 老夫婦が、後ろを振り返ると自分達の街が洪水で水没していました。
 街の水が引くと、そこには大理石のゼウスの神殿が現れ、2人は神官になるよう促されました。
 ゼウスが2人に願いがあるかと聞くと、2人はできることなら2人とも同日同時刻に死にたいと願い出ました。
 時が満ち、2人は来る時が来たと悟ると、神殿の左右に立ち別れの挨拶をしました。
 すると二人の体は、みるみるうちに大木に変化し、それぞれ樫の木と菩提樹になったそうです。

  
   
 
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