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番 号:110-za-102
画家名:アントン・ラファエル・メングス
作品名:聖ペテロの即位 Saint Peter Enthroned. 1774-76
画 像:
【絵画解説】 
聖ペテロの即位 Saint Peter Enthroned. 1774-76
サイズ: --- cm × --- cm  ------蔵
作 者:アントン・ラファエル・メングス

 この絵は、アントン・ラファエル・メングスによって描かれた「聖ペテロの即位」という作品です。

 聖ペテロが、初代ローマ法王に即位した様子が描かれているようです。

 聖ペテロは、弟アンデレと漁をしていて、イエスに出会い弟子となり、使徒の中の使徒と呼ばれ、リーダー的存在でした。
 彼は、ゲッセマネの祈り、キリストの変容などの重要な場面に、大ヤコブとヨハネと共に3人で立ち合うなどしています。
 ペテロは、ユダの裏切りによってイエスが逮捕された時には、お前も教団の仲間かと問われ、「あなたの言うことは分からない、そんな人は知らない」と言って、イエスの仲間であることを否定しました。(ペテロの否認)これを裏切りととるかは、諸説ありますがイエスは最後の晩餐の時にこのような事態を容認していました。

 また、ローマでの布教活動の迫害を逃れ脱出しようとアッピア街道を歩いていた際は、反対側からローマに向かおうと歩いてきたイエスの幻影に出会い、「どこに行くのか」と問われ、殉教を覚悟しローマに戻りました。

 そこで、皇帝ネロにより捕らえられ投獄され、鎖に繋がれて十字架への逆さ磔刑に処され亡くなってしまいます。(この逆さ磔刑は、イエス程の価値は自分に無いとの理由で自分から申し出たとも言われます。)

 彼は、イエスから天国のカギというものを受け取っていたそうなので、彼を初代ローマ教皇と見做す見解もあります。

  
   
 
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