インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:110-am-042
画家名:ジャン・フランソワ・ド・トロイ
作品名:プロセルピナの強奪 Rape of Proserpine
画 像:
【絵画解説】 
プロセルピナの強奪 Rape of Proserpine
サイズ: 122 cm × 161 cm  エルミタージュ美術館蔵
作 者:ジャン・フランソワ・ド・トロイ

 この絵は、ジャン・フランソワ・ド・トロイによって描かれた「プロセルピナの強奪」という作品です。

 プロセルピナは、ローマ神話における春の女神で、ギリシャ神話のペルセポネと同一視されます。

 ペルセポネは、ギリシャ神話に登場するゼウスと豊穣神デメテルの娘で、ハーデスの妻にして冥府の女王です。

○ペルセポネの誘拐
 彼女は、元々植物の豊穣と関係し、春の妖精たちと花を摘んでいましたが、突如、地の底から黒い馬に乗ったハーデスが現れ彼女をさらって地獄へと連れ去ってしまいました。

 母親のデメテルは、なかなか戻らない娘を心配して、太陽神ヘリオスに尋ねて誘拐されたことを知ります。
 娘の父親ゼウスにこのことを伝えると、ペルセポネが冥府の女王になることを了承していたようでした。

 ペルセポネは、ハーデスの妻、冥府の女王として丁重に扱われていましたが、母親デメテルの願いを無視できないゼウスが、ヘルメスをハーデスのところに使いにだし彼女は地上に戻ることができました。

 この帰還の際に、ハーデスのは彼女にザクロの実を食べさせていました。神々には、実はこの実を食べた者は地獄で生活しなければならないという決まりがあり、彼女は再び冥府の世界へ呼び戻されてしまいます。

 この後、ゼウスとハーデスの間で、ペルセポネが一年のうちの1/3を冥府で過ごすことで和解しました。ペルセポネが、冥府で過ごしている一年のうちの1/3は、植物も活動を止めこれが冬の期間になったとのことです。


  
   
 
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