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番 号:110-am-004
画家名:ジャン・フランソワ・ド・トロイ
作品名:ヴィーナスとアドニス Venus and Adonis, 1729
画 像:
【絵画解説】 
ヴィーナスとアドニス Venus and Adonis, 1729
サイズ: --- cm × --- cm  ------蔵
作 者:ジャン・フランソワ・ド・トロイ

 この絵は、ジャン・フランソワ・ド・トロイによって描かれた「ヴィーナスとアドニス」という作品です。

 アドニスは、ギリシャ神話に登場する愛と美の女神ヴィーナスに愛された美少年です。

 彼の母親のミューラーは、女神ヴィーナスより美しいと言われたため、これに怒ったヴィーナスが彼女を父親しか愛せないようにしてしまいます。
 そして、変装した彼女は父親と近親相姦してしまい、これに気づき怒った父親の所から逃げました。
 これを哀れに思った神々は、彼女をミルラの木に変えると、9か月後、その木から、アドニスが産まれました。

 この赤ん坊を見たヴィーナスは、とても気に入り(クピドがヴィーナスに矢を放ったとの説もあり)、信頼していた冥府の女王のペルセポネに預けました。
 ペルセポネもアドニスを見ると、やはり恋に落ちてしまい、成長したアドニスを取り戻しに来たヴィーナスの返還要求を拒絶しました。

 ゼウスの審判の結果、アドニスは、1年の3分の1をヴィーナスの所で過ごし、3分の1をペルセポネの所で過ごし、残り3分の1は自分で居場所を選ぶことができたため、ヴィーナスの所で過ごすことになりました。

 アドニスが1年の3分の2をヴィーナスの所で過ごすことになったため、これに腹を立てたペルセポネが、ヴィーナスの愛人の軍神アレスに2人の関係を告げ口しました。(アルテミス犯人説もあります。)
 腹を立てたアレスは、イノシシに化け、狩りをしていたアドニスにぶつかり殺してしまいました。

 この後、アドニスから流れ出た血がアネモネになったとか、アドニス小川になったとかの説があります。

  
   
 
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