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番 号:110-aj-011
画家名:バリー・ジェームス
作品名:ポリュペモスの洞窟から逃げるオデュッセウス一行の中のバリーとバーク
Portraits of Barry and Burke in the Characters of Ulysses and a Companion fleeing from the cave of Polyphemus
c1776
画 像:
【絵画解説】 
ポリュペモスの洞窟から逃げるオデュッセウス一行の中のバリーとバーク
Portraits of Barry and Burke in the Characters of Ulysses and a Companion fleeing from the cave of Polyphemus
c1776
サイズ: 127 cm × 102 cm  クロフォード美術館蔵
作 者:バリー・ジェームス

 ポリュペモスは、ギリシャ神話に登場し、オデュッセウスがトロイ戦争で勝利し故郷に帰還する際に遇した1つ目の巨人キュクロプスのひとりです。
 キュクロプスの島に漂着したオデュッセウス一行は、巨人キュクロプスたちに洞窟に閉じ込められ、次々と仲間を食べられてしまいます。
 このためオデュッセウスは船に積んでいたワインを、巨人の一人ポリュペモスに飲ませました。酔ったポリュペモスは、オデュッセウスに名前を聞き、オデュッセウスが「ウーティス」(誰でもない)と名乗ると、最後にお前を食べると言いました。
 オデュッセウスは、暗い洞窟の中で酔って寝てしまったポリュペモスの一つ目を潰しました。するとポリュペモスは悲鳴をあげたので仲間が集まってきました。仲間が、ポリュペモスに誰にやられたと聞くと「ウーティス」(誰でもない)と答えたので自分でやったと思い仲間は帰って行ってしまいました。
 この隙に、オデュッセウスは島を脱出しますが、怒ったポリュペモスの父親ポセイドンにより嵐を起こされ、彼らの船は遠くへと流されてしまいました。

 この絵には、上記を題材とした絵にこの絵画の作者バリー・ジェームスと政治思想家エドマンド・バークが描きこまれています。
 当時の社会状況を反映した何らか政治的意図が隠されていると思います
  
   
 
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