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番 号:110-aj-001
画家名:バリー・ジェームス
作品名:コーデリアの死を悲しむリア王/ King Lear mourns Cordelia's death, 1786-88
画 像:
【絵画解説】 
コーデリアの死を悲しむリア王 King Lear mourns Cordelia's death, 1786-88 
サイズ: 269 cm × 367 cm  テートギャラリー蔵
作 者:バリー・ジェームス

 リア王は、シェイクスピアの4大悲劇のひとつで、中世のイギリスの伝説の王レイアがモデルだそうです。
 年老いたリア王は、3人の娘に国を譲るにあたり、娘たちから自分をどれだけ愛しているかを聞きました。
 既婚の長女ゴネリルと次女リーガンは、甘い言葉で国王を喜ばせましたが、未婚の末娘コーディリア「何もない」と言って怒らせてしまい、国は姉二人に分割されました。
 末娘コーディリアと彼女をかばった忠臣ケント伯は追放され、その後コーディリアは見初められていたフランス王に嫁ぎ、ケント伯は別人になりすましリア王に仕え続けます。
 最初、リア王は、長女を頼って生活しますが、邪険に扱われ、次に次女を頼ろうとしますが会ってもらえず、荒野を彷徨うようになり、やがて追われる身となって狂気に取りつかれます。
 末娘コーディリアは、父を助けようとフランス軍を引き連れてきますが敗れて、リア王とともに捕虜にされてしまいます。
 リア王は、ケント伯に救出されますが、コーディリアは殺され、この時になってはじめて、リア王は誰が一番自分を愛してくれていたか分かり、絶望し死んでいきます。

 この絵は、救出されたリア王が、殺されたコーディリアを抱き上げ、絶望している様子を描いています。


  
 
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