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番 号:110-ai-021
画家名:ジロデ・トリオソン
作品名:アポロンとマーキュリーを従えたミネルヴァ Minerva between Apollo and Mercury
画 像:
【絵画解説】 
アポロンとマーキュリーを従えたミネルヴァ Minerva between Apollo and Mercury
サイズ: 320 cm × 260 cm  コンピエーニュ城蔵
作 者:ジロデ・トリオソン

 ミネルヴァは、ローマ神話に登場する知恵と戦略の女神で、芸術、交易の守護神です。
 元々は、ユピテル(ゼウス)と知恵の女神メティスとの間に生まれてくる子が、ユピテルを倒し、天国を支配するという預言があり、それを恐れて、ユピテルがメティスを飲み込んだのですが、妊娠していた子が、ユピテルの頭の中に移り、そしてその頭から、武器を持って生まれたのがミネルヴァです。
 彼女は、フクロウと共に描かれることが多いですが、これは知恵と知識を象徴する聖なる生物で「ミネルヴァの梟」と言われます。
 このようなことから、数多くの大学や教育機関、政府機関、地域組織が、彼女をシンボルマークとして採用しています。
 また、彼女は、千の業を行う女神として崇敬されています。(仏教の千手観音?)
 ギリシャ神話のアテナのような戦闘神としての面もありますが、勝利を強調するより、倒れた兵士への畏敬を表す面が多いようです。

 この絵には、最強とも言える女神ミネルヴァが太陽神アポロンとマーキュリー(ヘルメス)とともに雲の上の台座に立っている様子が描かれています。

  
   
 
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