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【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:110-ai-016 |
画家名:ジロデ・トリオソン |
作品名:婚約者オスカーの死を嘆くマルヴィーナ Malvina Mourning the Death of her Fiancé Oscar |
画 像: |
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【絵画解説】 |
婚約者オスカーの死を嘆くマルヴィーナ Malvina Mourning the Death of her Fiancé Oscar
サイズ: 24 cm × 31 cm スコットランドナショナルギャラリー蔵
作 者:ジロデ・トリオソン
オシアンとは、盲目の老人で、ホメロスと同等視される古代ケルトの壮大な叙事詩:オシアンの詩の語り部です。 「オシアンの詩」は、北欧やローマ帝国など周辺国との争いでひとり生き残ったオシアンが、ケルトの伝説の王国モルヴェンの金髪のファンガル王と息子オシアン(語り部自身)、孫オスカーが活躍した英雄譚を、昔を振り返りながら、オスカーの婚約者マルヴィーナに語って聞かせる物語です。 戦いの中で死んでいった父のフィンガル王や息子オスカーなどの身内や、一族の者が戦ってきた相手そして彼らの愛した女達が、そのエピソードごとに亡霊となってオシアンの前に現れ、これらの霊がオシアンの語りとマルヴィーナの竪琴で慰められていきます。
この物語は、1760年代にマクファーソンによって、オシアンの功績(The Works of Ossian)として、収集された詩歌が元になっています。後世の作とその真実性に疑問が持たれますが、人気を博し西欧各国ごとのヴァージョンも作られたようです。
オシアンは、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす…」の冒頭で有名な平家物語を語ったとされる琵琶法師のような人だったのではないでしょうか。
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