インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:110-ai-010
画家名:ジロデ・トリオソン
作品名:大洪水 Scene of the Flood
画 像:
【絵画解説】 
大洪水 Scene of the Flood
サイズ: 441 cm × 341 cm  ルーヴル美術館蔵
作 者:ジロデ・トリオソン

 デウカリオンとピュラーのエピソードは、ゼウスの大洪水として知られています。
 ゼウスは、オリンポス山から、パンドラの箱が開けられた後の地上を見ていて、人々の行動が恐ろしくなり、人類に罰を与えることにしました。
 彼は、人類を溺れさせよう考え、水に湧きあがり地上に溢れよと命じました。但し、地上で最も正直な王デウカリオンと王妃ピュラーは助けることにしました。
 人類に火をもたらしたプロメテウスを父に持つデウカリオンは、父親から大洪水が起きるから、頑丈な船を作り食料等を積み込んでおくよう忠告されました。
 その後、プロメテウスの預言通り大洪水が起こり、二人は九昼九夜船で流され、ギリシャのパラナッサス山に漂着しました。
 そこで二人は、「土は、人類の偉大な母で、石はその骨である」というプロメテウスの囁きを耳にし、その意味を理解しました。
 デウカリオンが、石を拾って土に投げると、男が誕生しました。ピュラーも同じように石を投げると女が誕生しました。この二人が新しい人類の祖先となったそうです。

 この絵には、ゼウスが人類の行いを罰するため引き起こした大洪水に、人々が人々が高台に逃げる様を描いていると思われます。

  
   
 
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