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番 号:110-ae-005
画家名:ピエール=ナルシス・ゲラン 
作品名:アンドロマケとピュロス Andromache and Pyrrhus 1810
画 像:
【絵画解説】 
アンドロマケとピュロス Andromache and Pyrrhus 1810
サイズ: 342 × 457 cm  ルーヴル美術館蔵
作 者:ピエール=ナルシス・ゲラン 

 アンドロマケは、トロイ戦争でアキレスと一騎打ち後、殺されたヘクトルの妻で、トロイがギリシャに敗れた後、アキレスの息子ピュロスの戦利品として奴隷にされました。
 ピュロスには、婚約者であるヘレネの娘エルミオーネがいるにもかかわらず、アンドロマケが好きになってしまいます。
 一方、トロイ戦争のギリシャ軍総大将アガメムノンの息子オレステスは、かつての恋人エルミオーネが忘れられないでいます。
 アンドロマケは、殺された夫ヘクトルと息子アステュアナクスを今も愛しています。
 このような3人の関係の中で、ピュロスは、アステュアナクスの救済を条件にアンドロマケに求婚し、オレステスにはエルミオーネと結婚を決めたと話し、オレステスは怒ります。
 また、アンドロマケは、エルミオーネに息子を助けてくれるようお願いし、エルミオーネは、自分とピュロスが結婚出来ることを条件に承諾します。
 アンドロマケは、息子を救うため、ピュロスの結婚を承諾(結婚後すぐに自殺する)しますが、約束を破られたと勘違いしたエルミオーネは、オレステスにアステュアナクスを殺させ、ピリュスも殺害するよう依頼します。
 エルミオーネは、後に殺害を依頼したことを後悔し、止めるようオレステスの所に行きますが、既に殺されていたため、後を追って自殺します。
 残されたオレステスもエリニュス(復讐の女神)の呪いで発狂してしまいます。
 この解説は、17世紀フランスの劇作家ラシーヌの「アンドロマケ」を基にしています。


  
   
 
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