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【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:110-ae-002 |
画家名:ピエール=ナルシス・ゲラン |
作品名:モルフェウスとアイリス Morpheus and Iris, 1811 |
画 像: |
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【絵画解説】 |
モルフェウスとアイリス Morpheus and Iris, 1811
サイズ: 251 × 178 cm エルミタージュ美術館蔵
作 者:ピエール=ナルシス・ゲラン
アイリスは、虹が擬人化された女神で、ヘルメスが男神の神々の伝令なのに対し、女神(特にゼウスの正妻ヘラ)の伝令です。 彼女は、海と空の女神の一人で、人間性と関係しており、地の果てから果てまで風の速さで飛び、深海や地底まで潜って行け、海から水を汲み雲に注いでいるそうです。 金の翼を持つ彼女ですが、玉虫色の翼を持つ双子の姉妹のアルケ(橋)がおり、彼女は、ティタノマキア(オリンポス神とタイタン族の戦い)の間、味方を裏切りタイタン族の伝令をしていました。
彼女には、顔や胸が女性で下半身が鳥で翼を持つハーピ-のアエロ(疾風)とオキュペテ(速く飛ぶ)の姉妹もいます。
一方、モルフェウスは、夢の神で、夢の中に、人間の姿をして現れますが、本当は、翼をもったデーモンです。彼には、角があり、白と黒が同配分されたコートを着て、夢が詰まった象牙の箱を持っているそうです。白と黒の色は、善と悪を示しているとのことです。
この絵には、夢を見て寝ている男のもとに、夢の神モルフェウスに導かれたアイリスが、神のメッセージを伝えにきた場面を描いているのでしょうか。
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