聖母にペストの流行阻止を嘆願する聖ロクス
Saint Roch Interceding with the Virgin for the Plague-Stricken
サイズ: 260 cm × 195 cm マルセイユ美術館蔵
作 者:ジャック=ルイ・ダヴィッド
聖ロクスは、ペストにり患した人々から崇敬され、犬、冤罪者、独身男性の守護聖人です。 黄金伝説によれば、フランス国境の高貴な家で、胸に赤い十字をつけて生まれ、20歳の時、両親の死をきっかけにアッシジのフランチェスコのように財産を投げ打ってローマへ巡礼の旅に出ました。 当時、ローマではペストが流行し人々が苦しんでいましたが、彼の額に十字架が現れ彼が病人に触ると癒されていきました。 最終的に、彼自身もペストに罹り町を追放され、森に草木で小屋を建てて住むと、犬が食べ物を運んでくれ傷を舐めて癒してくれました。 こうして故郷に帰ることができると、今度は叔父からスパイ容疑で訴えられ5年間牢獄に幽閉され、亡くなりました。
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