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番 号:110-aa-018
画家名:ジャック=ルイ・ダヴィッド
作品名:アキレスの怒り The Anger of Achilles 1825   
画 像:
【絵画解説】 
アキレスの怒り The Anger of Achilles 1825   
サイズ: 10 cm × 14 cm  キムベルi美術館蔵
作 者:ジャック=ルイ・ダヴィッド

 アキレウスは、生まれてすぐ不死身の体となるため母親のテティスによりステュクス川(三途の川のようなもの)に浸されましたが、踵は掴まれていたため水に浸からず弱点となりました。
 幼少時代は、ケンタウルスに預けられ育てられていました。トロイ戦争で亡くなるとの神託により、参戦を避けるためスキュロス島に送られ女性の姿をしていましたが、男とばれてトロイ戦争に送ら大活躍をします。
 しかしギリシャ軍総大将アガメムノンと何度かいざこざを起こし、最終的に、戦利品で妻となったブリセイスをアガメムノンの無理な要求で奪われ、怒ったアキレスはトロイとの戦いをやめてしまいます。(ブリセイスが余りに美女で聡明であっため奪い合いを行った?)このためギリシャ軍の戦況は、一挙に悪くなってしまいます。
 この状況を打開するためアガメムノンは、愛妾ブリセイスを返還し和解しようとアキレウスに使者をおくりましたが、彼は申し出を断りました。
 しばらくして、かつての部下で親友であり彼の鎧を貸したパトロクロスが、イリオス軍総大将ヘクトールに討たれ、彼の鎧を奪われたことを契機に戦線に復帰します。アキレウスは、母から新しい鎧を授かり、並み居る猛将を倒し、一騎打ちでヘクトールを葬り去りました。
 イリオス軍は、アマゾネス軍の美女ペンテシレイアやエチオピア軍メムノンの加勢で勢いを取り戻しますが、これらをアキレウスは再び打ち砕きます。
 その後、イリオスの王子パリスに急所のアキレス腱を矢で討たれ、神託どおり亡くなってしまいました。

 この絵には、花の冠をしてオリーブの枝を持った愛妾ブリセイスを連れて行くアガメムノンに対し、怒ったアキレウスが剣を抜こうとし耐えている姿が描かれているようです。

  
   
 
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