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番 号:110-aa-007
画家名:ジャック=ルイ・ダヴィッド
作品名:サビニの女たちの仲裁/ The Intervention of the Sabine Women 1799 
画 像:
 
【絵画解説】 
サビニの女たちの仲裁 The Intervention of the Sabine Women 1799 
サイズ:385 cm × 522 cm  ルーブル美術館蔵
作 者:ジャック=ルイ・ダヴィッド

 この絵は、ローマ建国伝説のエピソードのひとつです。。
 建国当初、ローマは女性が少なく、子孫繁栄のため未婚の女性を隣国の勇猛なサビニ族に求めたがうまくいきませんでした。このためローマ人は武力をもって多くのサビニの女性を略奪し、結婚をして自分達の子供を産ませ国の維持発展を図ることができました。その後、サビニは、女性達を奪還するためローマと戦争を起こしますが、既にローマ人との間に子供がいた女性達は戦争を中止するよう仲裁に入りました。
 この絵の真ん中には、槍を投げようと平行に持つロムルスと盾を挙げたじろぐティトゥス・タティウス、この二人を両手を挙げて制止させようとする二人の妻であり娘のヘルシリアがおり、地面には彼女の子供達が描かれています。
 ダヴィッドは、当時の革命による内戦を収拾する強力なメッセージとしてこの絵を描いたのかもしれません。

 
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