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番 号:100-ac-050
画家名:アドルフ・ウィリアム・ブーグロー
作品名:アラス川のほとりで発見されるゼノビア Zénobie retrouvée sur les bords de l'Araxe
画 像:
【絵画解説】 
アラス川のほとりで発見されるゼノビア Zénobie retrouvée sur les bords de l'Araxe
サイズ: 147 cm × 113 cm  フランス国立美術学校蔵
作 者:アドルフ・ウィリアム・ブーグロー

 1世紀頃、アルメニアの王位継承問題に絡み、継承権が下位の隣国の王子ラダミストゥスが、アルメニア王ミトリダテスを謀反により追いやり、ミトリダテスは、ローマ軍に助けを求めました。
 ローマ軍は、ラダミストゥスの賄賂などにより、助けるどころかミトリダテスを引き渡し処刑させ、ラダミストゥスをアルメニア王にし、ラダミストゥスはミトリダテスの娘ゼノビアを妃に迎えます。
 その後、ローマ軍や近隣諸国の干渉を受け、ラダミストゥスは王位を追われますが復位します。復位したラダミストゥスは、かつて自分を追いやるのに協力した国内諸都市を弾圧したため反乱が起き、懐妊中の妻ゼノビアを連れ逃亡します。
 ゼノビアは、身重のため長時間馬に乗っていられず、追っ手を逃れるためアラス川の土手で、自分を殺し置いていけと夫に懇願しました。
 負傷して川岸にいたゼノビアは、羊飼いに発見されアルメニアの新王ティリダテス1世のところに連れていかれ、手厚くもてなされました。
 一方、ラダミストゥスは、父王のいるグルジアに戻りましたが、謀反の疑いで処刑されたそうです。

  
   
 
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