オフィーリア Ophelia, 1883 作 者:カバネル
これらの絵には、「生きるべきか死ぬべきか」で有名なシェーエクスピアの戯曲「ハムレット」に出てくる悲劇のヒロイン:オフィーリアが描かれています。 「ハムレット」とは、父親を殺し、王位に就き母親と再婚した叔父のクローディアスに対する復讐劇で、その過程でデンマークの王子ハムレットは、オフィーリアの父親で宰相であったポロニアスを王と間違って殺害してしまいます。 オフィーリアは、ハムレットの恋人ですが、ハムレットに父親を殺され、悲しみのあまり気が狂ってエイボン川に身を投げて死んでしまうという設定になっています。 実際のところ彼女は、いくつかの重いバケツを運んでいた途中にバランスを崩して川に落ちたようですが、噂が広がって、悩んで傷心していたための自殺ではないかという風に考えられました。 それにしてもたくさんの画家がこのオフィーリアオフィーリアを描いていますが、どの絵もとても美しく、このような女性が16歳という若さで死んでしまうとは悲劇中の悲劇です。
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