インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:090-ae-004
画家名:エドワード・ジョン・ポインター
作品名:セイレン/ The Siren 1864
画 像:
【絵画解説】 
セイレーン Siren
作 者:エドワード・ジョン・ポインター 

 この絵は、古代ギリシャの神話「オデュッセイア」(ホメロス作)に出てくる逸話を主題にしたもので、他の多くのアーティストにも取り上げられています。セイレーンとは、船の航路にある岩礁に座っていて、美しい歌声で船乗りを惑わし、遭難・難破させると言われています。彼女は、「美しい女性」で表される場合と「顔が女性で体が鳥」で表される場合があります。
 オデュッセウスはキルケの島から離れ、仲間たちと故郷へ帰るべく船で再出発します。このときにキルケは、オデュッセウスに、セイレーンの海域に入ると、不思議な歌が聴こえてくるが、その歌には魔力があるのでけっして聴いてはならないと忠告してくれました。
 やがてオデュッセウス達の船がセイレーンの海域に達したとき、オデュッセウスは、キルケの忠告に従い、船員たちに耳栓させましたが、自分だけは耳栓をしないで帆柱に身体を縛り付けさせてセイレーンの歌を聴きました。オデュッセウスは、歌に魅せられてしまい身をもがいて、船を止めるようにと叫びますが、部下達は暴れている彼を見てセイレーンの歌が聞こえていると判断し、一生懸命に船を漕ぎ続けてセイレーンの海域を無事通過することができました。 
   
 
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