インターネット美術館・世界の名画

【インターネット美術館・世界の名画】
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番　号：090-ab-033

画家名：アルマ・タデマ・サー・ローレンス

作品名：質問されるクラウディウス　Claudius Summoned

画　像：

【絵画解説】

質問されるクラウディウス　Claudius Summoned
サイズ： 49 cm × 60 cm 　フレッド・シェリーロスコレクション蔵
作　者：アルマ・タデマ・サー・ローレンス

　クラウディウスは、華麗なる縁戚を持つローマ帝国第４代皇帝です。
　彼は、若い時の病気がもとで片足を引きずり耳も不自由だったため、執政官になるまで一族から隔離されていたようです。これは、養子であった第２代皇帝ティベリウスや残虐で浪費家で有名であった第３代皇帝カリグラから彼を守るためであったようです。
　彼のこの体質から、時の権力者たちから潜在的驚異と見做されなかったため、カリグラが暗殺された後、プラエトリアニ（ローマ皇帝近衛隊）により皇帝に推戴されました。
　政治経験を欠いていたにもかかわらず、道路網の整備や運河、水道などの大規模な整備を行い、また数多く布告などを出し法整備にも努めましたが、政敵の元老院議員を追い詰めるなどもしました。
　最後は自身の妻に殺害されたとも言われ、彼の後に皇位に就いたのがひ孫の暴君で知られるネロでした。

　この絵には、カリグラが暗殺された後、プラエトリアニ（ローマ皇帝近衛隊）により、市民のための政を行うかなどの質問を受け忠誠を誓い皇帝へと推挙されるクラウディウスの姿が描かれているようです。