インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:080-an-018
画家名:ジョヴァンニ・バッティスタ・ ピットーニ 
作品名:ポリュクセネの犠牲 The Sacrifice of Polyxena
画 像:
【絵画解説】 
ポリュクセネの犠牲 The Sacrifice of Polyxena
サイズ: 31 cm × 45 cm  ヨーク美術館蔵
作 者:ジョヴァンニ・バッティスタ・ ピットーニ 

 ポリュクセネは、ギリシャ神話に登場するトロイのプリンセスで、トロイロスという兄弟がいます。
 トロイ戦争で、ギリシャ軍と戦っていたトロイに、末王子トロイロスが20歳になれればトロイがギリシャに負けないという神託がありました。
 ある日、ポリュクセネとトロイロスがアポロン神殿の泉に水を汲みに行くと、そこで神託の話しを聞き待ち伏せしていたギリシャの戦士アキレスにトロイロスが殺されてしまいます。
 アキレスは、親友パトロクロスの死から立ち上がれないでいた状態で、トロイロスと一緒にいた物静かで聡明なポリュクセネの言動等にとても癒されました。そして、彼女を信用し自分の弱点が踵にあることなどを話し、彼女のアポロン神殿での礼拝の後に会う約束をしました。
 アキレスがポリュクセネに会いに行くと、そこで待ち伏せしていたパリスとデイポボスに踵に毒矢を射られ死んでしまいます。
 その後、ギリシャ軍はトロイ戦争に勝利しますが、ギリシャに帰るための風を吹かせるには、奴隷とされていたポリュクセネを人身御供として捧げねばならないとのアキレスの亡霊の言葉により、ポリュクセネは生贄にされ死んでしまいます。

  
   
 
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