インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
このサイトでは西洋絵画史を簡単にご紹介させていただいております。
番 号:080-am-020
画家名:ジャン=マルク・ナティエ
作品名:空気:フランスのマリー・アデライード Marie Adélaïde of France as Air
画 像:
【絵画解説】 
空気:フランスのマリー・アデライード Marie Adélaïde of France as Air
サイズ: 106 cm × 138 cm  サンパウロ美術館蔵
作 者:ジャン=マルク・ナティエ

 この絵は、ジャン=マルク・ナティエによって描かれた「空気:フランスのマリー・アデライー」という作品です。

 ルイ15世の娘達をモデルに、欧州などで18世記頃まで支配的であったこの世界を構成する4元素ある火、空気(風)、水、土をテーマにした「火:フランスのアン・アンリエット姫」、「空気:フランスのマリー・アデライード」、「水:フランスのヴィクトワール姫」、「土:フランスのルイーズ・エリザベート」の連作のようです。

 クジャクの戦車に乗って天を駆ける姿は、ギリシャ神話の女神の女王ヘラを彷彿とさせます。

 マリー・アデライード・ド・フランス(Marie Adélaïde de France)は、フランス国王ルイ15世とその妻マリー・レクザンスカの四女で、大変美しかったと言われています。

 彼女は、父親ルイ15世の有名な愛妾ポンパドゥール夫人や次の愛妾デュ・バリー夫人と政治的に対立し、一時、姉妹たちともに修道院に入れられそうになったこともある。

 オーストリアとフランスの同盟強化のため、ルイ16世とマリー・アントワネットが政略結婚すると、父親とともにベルヴュ城に隠居していった。

 その後、マリー・アントワネットの国費の浪費などでフランス革命が起きると、熱心なカトリック教徒であった彼女はヴァチカンに亡命しローマ教皇の庇護を受けた。

 その後、各地を転々としトリエステで亡くなったそうです。


  
   
 
Copyright (C) 2005 Investassist all rights Reserved
inserted by FC2 system