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画家名:ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ
作品名:アルミダに魔法をかけられたリナルド Rinaldo Enchanted by Armida 1742 - 1745
画 像:
【絵画解説】 
アルミダに魔法をかけられたリナルド Rinaldo Enchanted by Armida 1742 - 1745
サイズ: 187 cm × 216 cm  シカゴ美術館蔵
作 者:ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ

 イタリアの詩人トルクァート・タッソの創作叙事詩 「エルサレム解放」を題材にした絵画は多く描かれ内容はつぎのようなものです。
 十字軍兵士タンクレードは、サラセンの女戦士クロリンダと恋に落ち、そこにアンティオキアの王女エルミニアも彼を好きになってしまいます。エルミニアは、自らの民を放り出しタンクレードを追いかけ、クロリンダは戦いにおいて謝ってタンクレードに殺されてしまいます。
 十字軍が、エルサレムを奪還し、巨人アルガンテを倒す際、タンクレードが大きな傷を負うとエルミニアは、自らの髪を切り髪でタンクレードの傷を縛り手当します。
 一方、イスラム側の魔女アルミダは、十字軍の中に紛れ込み、多くの兵士を誘惑したうえ、勇者リナルドに魔法をかけ離れ小島に連れ去り、そこで二人で愛し合う生活を過ごします。
 そこにリナルドの捜索隊が現れ、正気に戻ったリナルドは傷心のアルミダを置いて戦列に復帰しますが、アルミダもまたサラセン陣営に戻っていきます。
 アルミダは、リナルドを殺した者と結婚すると告げ、多くの兵士が戦いを試みますが、十字軍によって撃退され、彼女は自殺を図りますが、リナルドに阻止され、キリスト教への改宗を促され受け入れます。

 この絵には、馬車の上のクッションのような雲に座ったアミルダが、リナルドを見下ろして魔法をかけ、彼を夢見心地にさせたうえで近づいた様子を描いているようです。
 ロココスタイルでよく見られるブラシを使用した背景が青空のパストラルな風景に物語の登場人物を描きこんでいます。
  
   
 
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