インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:070-ao-003
画家名:フランシスコ・デ・スルバラン
作品名:無原罪のお宿り/ Immaculate Conception, 1632
画 像:
【絵画解説】 
無原罪のお宿り Immaculate Conception, 1632
サイズ: 252 cm × 170 cm  カタルーニャ美術館蔵
作 者:フランシスコ・デ・スルバラン

 無原罪の御宿りとは、聖母マリアが母親のアンナから生まれるときに、人類の誰もが背負っている原罪(人類の先祖アダムとイブが楽園から追放された罪)の穢れを免れて産まれてきたということを言います。(イエスの降誕とは違います。)
 マリアは、母アンナと父ヨアキムのもとに、処女懐胎でなく、普通に生まれますが、その魂は、天から遣わされ、絵画表現では、マリアの姿をした魂が、天使たちに祝福されながら、月に乗って、地上のアンナのお腹に降りてくる様子を描いているのが一般的なようです。

 この絵は、スペイン芸術黄金時代に描かれ、5人の天使がいる半月の上にマリアの姿をした魂が乗り、地上に降りてきます。
 彼女はAMの文字のネックレス(AMはアヴェマリアの略:こんにちはマリア)を着け、両側にバラとユリを持った天使が、歌を歌おうという看板を持っています。
 上方部には、彼女を出迎える頭に光輪をつけた天使や星が、下方部には、神学生が二人、「穢れなき鏡、ヤコブの梯子」「天国の門、朝の星」とつぶやいている姿が描かれています。
 
 
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