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番 号:070-ak-046
画家名:ニコラ・プッサン
作品名:アハシュエロスの前のエステル Esther before Ahasuerus
画 像:
【絵画解説】 
アハシュエロスの前のエステル Esther before Ahasuerus
サイズ: 119 cm × 155 cm  エルミタージュ美術館蔵
作 者:ニコラ・プッサン

 エステルは、旧約聖書に登場し、ユダヤ人モルデカイの養女にして、ササン朝ペルシア王アハシュエロスの妃となりました。
 アハシュエロス王は、180日間彼の富を見せびらかし、7日間の饗宴を催し、妃のワシュティにみんなの前に出てその美しさを披露するよう命じましたが、拒否したので離婚してしまいます。
 王は、新しい王妃を選ぶため美しい娘を王宮に集め、その中に両親を亡くしモルデカイの養女になっていたエステルもおり、王は、多くの娘達の中でエステルを気に入り王妃にしました。
 ある日、養父モルデカイは、王宮の門で、宦官の王殺害の謀略を耳にし、エステルを通じ王に知らせ、この宦官は処刑されました。
 宰相ハマンは、モルデカイの優秀さに目をつけ、自分の従者になれと要求しましたが拒否されたため、王へ多額の寄付とユダヤ人対する中傷を行い、ユダヤ人の虐殺の許可をもらいました。
 これを聞いたエステルは、逃げずに王宮に残り、30日間王様に会えませんでしたが、モルデカイが審尋される日に王とハマンを夕食に誘い、飲食を楽しみましたが、ハマンはモルデカイの絞首刑の準備を命じました。 一方で、王様は、宦官の謀略で命を助けられたことへの報償をモルデカイにあげていないことを思い出しました。
 2回目の夕食で、エステルはその美貌で王をとりこにし、自分もユダヤ人であることを明らかにし、王にハマンのユダヤ人への謀略を訴えました。
 王は、モルデカイに用意された絞首刑台にハマンを送り、モルデカイを新宰相に採り上げました。

 この絵は、やっとペルシア王アハシュエロスに会えたが、断食していたため支えられながら謁見し、食事に誘っているエステルを描いたものと思われます。

 
   
 
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