インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:070-ak-020
画家名:ニコラ・プッサン
作品名:ヴィーナスの誕生 The Birth of Venus
画 像:
【絵画解説】 
ヴィーナスの誕生 The Birth of Venus
サイズ: 97 cm × 108 cm  フィラデルフィア美術館蔵
作 者:ニコラ・プッサン

 ヴィーナスの誕生は、ギリシャ神話のエピソードのひとつです。
 大地の女神ガイアが、自分の産んだ一つ目のキュクロプス族と、百の手と五十の頭のカトンケイル族を天空の神ウラノスが冥界に閉じ込めたことに対し怒りました。
 復讐のためガイアは、息子のクロノスを寝室に待機させ、ウラノスがベッドに来た時、アダマスという鎌でウラノスの男根を刈り取らせました。クロノスが、男根を大海原に投げ込むと、そこから白い泡をたてて愛と美の女神ヴィーナスが誕生しました。
 ヴィーナスには、息子にクピドがおり、侍女としてアグライア(典雅・優美)、エウプロシュネ(歓喜・祝祭)、タレイア(開花・繁栄・花盛り)三美神がいます。
 彼女には、ウルカヌス(鍛冶の神)という夫がありますが、マルス(アレス)などと不倫し、トロイの武将アイネイアスをもうけます。

 この絵には、海で産まれたヴィーナスがイルカに乗って岸にたどり着く場面が描かれているようです。
 左側には4頭立ての馬に乗ったネプチューン、右側にはゼフュロス(西風の神)とその体に抱きついた彼の妻フローラ、その横では細長い法螺貝を天に向かって吹くトリトンがいて、空からは天使たちが祝福の花びらを撒いています。

 
   
 
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