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番 号:070-ak-004
画家名:ニコラ・プッサン
作品名:ディアナとエンデュミオン Diana and Endymion, 1630s  
画 像:
【絵画解説】 
ディアナとエンデュミオン Diana and Endymion, 1630s  
サイズ: 122 cm × 169 cm  デトロイト美術館蔵
作 者:ニコラ・プッサン

 エンデュミオンは、ギリシャ神話に登場し、羊飼い若しくは月の動きを観察した最初の人間で、月の女神アルテミス(ディアナ)との悲恋で知られています。
 ある日、山頂で寝ていた美しい男エンデュミオンを見て、月の女神アルテミスは、彼が好きになり、連れ去りました。
 しかし、女神の自分と違い、人間である彼は、若さを徐々に失い、いずれ死んでしまいます。そんな彼を見るのがつらくなり、ゼウスに彼が永遠に若くあるように頼みました。
 但し、ゼウスは、彼が洞窟で永遠の眠りにつくことを条件とし、アルテミスもこれを受け入れました。
 こうして、毎夜、彼の元を訪れたアルテミスは、彼との間に50の娘(月)をもうけたそうです。

 この絵には、左下に猟犬を連れ、恋に落ちたことを示すクピドを肩に乗せた月の女神ディアナ、彼女を膝をついて見上げるエンデュミオンが描かれています。
 左から黒いカーテンを取り込もうとする夜の女神ニュクス、その横では眠りの神オケアノスが睡眠につこうとしています。
 後ろの青い空には、夜明けを告げるオーロラを先頭に、アポロンの太陽の戦車が駆け抜けようとしています。

 
   
 
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