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番 号:070-ac-039
画家名:ピーテル・パウル・ルーベンス
作品名:ヒッポリュトスの死 The Death of Hippolytus
画 像:
【絵画解説】 
ヒッポリュトスの死 The Death of Hippolytus
サイズ: 50 cm × 70 cm  フィッツウィリアム美術館蔵
作 者:ピーテル・パウル・ルーベンス

 パイドラは、ギリシャ神話に登場し、アテナイ王テセウスの妻ですが、義理の息子ヒッポリュトスへ求愛してしまいます。
 彼女は、クレタ王の娘で、アテナイ王の元に嫁ぎ、その宴席に、元妻のアマゾン女王が乱入しますが、元妻は殺されてしまいます。
 彼女は、テセウスの間に二人の息子をもうけますが、前妻の義理の息子ヒッポリュトスに恋をしてしまいます。彼女が恋を打ち明けますが、彼から拒絶されてしまいます。
 このことが夫に知られたらと恐れた彼女は、自分の寝室で、服を破り去り、ヒッポリュトスに強姦されそうになったと夫に訴えました。
 テセウスは、これを信じ、ヒッポリュトスにポセイドンの呪いをかけました。ヒッポリュトスが海辺で戦車に乗っているとき海から怪物が現れ、これに驚いた馬が暴れ出し落馬した彼は馬に引きずられ死んでしまいます。後にパイドラ自身も夫に本当のことを書いた遺書を残し自殺してしまいます。(数バァージョンあり)

 ヒッポリュトスは、ローマ神話の森の神ウィルビウスと同一視されますが、こちらでは彼がアフロディーテを軽視し、狩りの女神アルテミスを崇拝したため、アフロディーテの怒りによりパイドラがヒッポリュトスに恋をし起きた悲劇となっているようです。

 
   
 
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