インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:070-ac-037
画家名:ピーテル・パウル・ルーベンス
作品名:ライオン洞窟のダニエル Daniel in the Lion's Den
画 像:
【絵画解説】 
ライオン洞窟のダニエル Daniel in the Lion's Den
サイズ: 224 cm × 330 cm  ワシントンナショナルギャラリー蔵
作 者:ピーテル・パウル・ルーベンス

 ダニエルは、旧約聖書ダニエル書に登場する英雄で、実在したかについては論争がありますが、その意味は「神は私の審判者」です。
 彼は、バビロニアのネブカドネザル2世の捕虜となり、ユダヤの神への信仰を続けながら、異教神信仰の王たちへ忠誠を持って仕えました。この間、夢の解析や世界の終末の幻視などで有名になっています。
 彼にまつわるエピソードにつぎのようなものがあります。
○ ライオン洞窟のダニエル
 ダニエルをねたんだ王の家臣に、ライオン洞窟に投げ込まれてしまいますが、ライオンたちは、彼に向ってこないで、逆に彼を陥れた家臣を襲った。
○ スザンナの水浴
 スザンナが水浴していたのを見て欲情した老人たちに思いを遂げることができなかったため、スザンナが不貞を働いたというでっち上げ裁判にかけられた際、ダニエルがその無実を証明してあげた。
○ ベルシャザルの酒宴‐壁の言葉 
 ベルシャザル王は、1,000人の臣下を集め宴会を催し、異教の神を礼賛していると、虚空の中から男の手が突然現れ、光のヘブライ文字が壁に書きこまれました。王たちは、その意味が分かりませんでしたが、ダニエルが言葉の意味を解析し、その解釈どおりユダヤの王国が再建されました。

 この絵には、ライオン洞窟に投げ込まれ、恐れおののいているダニエルの姿が描かれています。

 
   
 
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