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番 号:070-ac-012
画家名:ピーテル・パウル・ルーベンス
作品名:レウキッポスの娘の強奪 The Rape of the Daughters of Leucippus. 1617  
画 像:
【絵画解説】 
レウキッポスの娘の強奪 The Rape of the Daughters of Leucippus. 1617  
サイズ: 224 cm × 209 cm  ミュンヘン・アルテ・ピナコテーク蔵
作 者:ピーテル・パウル・ルーベンス

 ギリシャ神話に登場するディオスクーロイは、双子の兄弟のカストルとポリュデウケスのことです。兄のカストルは、テュンダレオスを父に持つ普通の人間ですが、弟のポリュデウケスはゼウスが父で不死の体を持っています。
 レウキッポスの娘の姉妹フォエベとヒラエイラは、イダスとリュンケウスの兄弟のそれぞれの妻になるはずでしたが、カストルとポリュデウケス兄弟に姉妹を強奪されてしまいました。
 この姉妹をめぐって、カストル・ポリュデウケス兄弟とイダス・リュンケウス兄弟は戦争となり、イダス・リュンケウス兄弟は戦死してしまいました。
 ポリュデウケスは、兄カストルが死んだ後、ゼウスに自分も死ねるようにと頼み、この兄弟は、双子座になったとも言われています。

 この絵には、鎧を着けて馬の扱いに慣れ赤子の天使によりサポートされているカストルと前足を上げてしまっている馬から降り上半身裸の拳闘士のようなポリュデウケスが、フォエベとヒラエイラ姉妹を奪い去るエピソードが描かれています。

 
   
 
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