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番 号:070-ab-019
画家名:レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン
作品名:目を潰されるサムソン/ The Blinding of Samson, 1636
画 像:
【絵画解説】 
目を潰されるサムソン  The Blinding of Samson, 1636
サイズ: 206 cm × 276 cm  シュテーデル美術館蔵
作 者:レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン

 サムソンは、旧約聖書に出てくる剛力無双の武人で、ペリシテ人からイスラエルの民を解放した勇者です。
 イスラエルに生まれた成長したサムソンは、当時イスラエルを支配していたペリシテ人の娘セマダルを好きになりますが、彼女にはペリシテ高官の婚約者がいました。
・ ライオンとの戦い
 ある日、セマダルの妹のデリラの手引きで、太守の狩りに同行すると、彼の前にライオンが現れました。そのとき不意に彼の髪に聖霊が降りてきて力がみなぎり、目の前のライオンを倒し引き裂いたそうです。この褒美に太守よりセマダルとの結婚を許可されます。
・ セマダルとの結婚式
 式上、参列者のペリシテ人と服を賭けて謎かけをするが、セマダルの裏切りで負けてしまい、結婚も無くなり、セマダルは、ペリシテ高官と結婚してしまう。これに怒ったサムソンは、乱闘騒ぎを起こしセマダルの父親を殺してしまいます。
・ 盗賊生活
 殺人の指名手配されたサムソンは、ペリシテ人を襲う盗賊となってしまいます。サムソンは、一度捕らえられますが、その怪力で逃げ出してしまいます。
・ デリラ
 父親を殺されたデリラは、サムソンを恨んでいましたが、その美しさでサムソンに近づき、たぶらかしてサムソンの強さの秘密が髪の毛であることを聞き出します。彼に酒を飲ませ眠っている間にデリラは、彼の髪の毛を剃り、ペリシテ兵を呼び入れ捕縛させました。
・ 奴隷
 捕まった彼は、両目を潰され、粉引き奴隷にされてしまいますが、神に祈り力を取り戻し、多くのペリシテ人を道連れに死んでしまいます。

 この絵には、ナイフと切ったサムソンの髪を持ち洞窟を出ようとするデリラと、力を失ってペリシテ人に鎖をかけられながら、目を潰されるサムソンが描かれています。


 
   
 
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