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番 号:060-an-008
画家名:ジュリオ・ロマーノ
作品名:ティトゥスとヴェスパシアヌスの勝利 Triumph of Titus and Vespasian
画 像:
【絵画解説】 
ティトゥスとヴェスパシアヌスの勝利 Triumph of Titus and Vespasian
サイズ: 122 cm × 171 cm  ルーヴル美術館蔵
作 者:ジュリオ・ロマーノ

 ティトゥスとヴェスパシアヌスは、ローマ帝国から、ユダヤ戦争(ローマによるユダヤの支配)へ指揮官として派遣された親子で、ヴェスパシアヌスが父親でティトゥスが息子です。
 彼らが留守にしていたローマでは、皇帝ネロの死後の皇位継承争いで皇帝が頻繁に交代(四皇帝の年)していて、不安定な治世が続いていたが、彼らがユダヤの地を平定し、ローマに帰国すると盛大な凱旋式をもって迎えられ、ティトゥス凱旋門が作られました。
 その後、父親のヴェスパシアヌスがローマ皇帝の坐につき、その死後、息子のティトゥスが皇帝を引き継ぎ、ドミティアヌスの時代も含めフラウィウス朝と言われています。
 ティトゥスは、父親治世のとき、近衛隊長官としての振る舞いやユダヤの女王ベレニケとの関係で悪名高かったが、コロッセウムの完成やヴェスヴィオ火山の噴火による難民の救出などして、最後は自殺してしまいますが、2年間の皇帝在職中の業績についての後世の歴史家の評価は高いようです。

 この絵には、ユダヤ戦争に勝利して、戦車に乗ってローマに凱旋帰国したティトゥスとヴェスパシアヌスの親子が描かれています。

 
   
 
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