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【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:060-ag-007 |
画家名:バルトロメウス・スプランヘル |
作品名:グラウカスとスキュラ Glaucus and Scylla |
画 像: |
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【絵画解説】 |
グラウカスとスキュラ Glaucus and Scylla
サイズ: 110 cm × 81 cm ウィーン美術史博物館蔵
作 者:バルトロメウス・スプランヘル
スキュラは、シケリア島に住む美しい妖精で、多くの男から求婚を申し込まれていましたが、興味がなく、なるべく人目につかないように生活していました。 そんなある日、水浴中の姿を、美しい海神グラウコスに見つけられてしまいました。彼は、一目見るなり彼女のことが好きになってしまいましたが、彼女は乗り気ではなく陸へ逃げ去ってしまいました。彼の下半身が魚の尾であっため追いかけることはできませんでした。 何とか彼女を、自分を好きにさせたいと考えたグラウコスは、魔女キルケの所を訪れ、ことの顛末を話し、自分を陸で歩くことができるようお願いしました。 ところがキルケは、彼の美男子ぶりを見るなり、スキュラでなく自分と愛し合うようグラウコスに伝えましたが、彼から拒否されました。 キルケは、彼が自分よりスキュラが好きになっていることに対し、スキュラに激しい嫉妬心を抱き、スキュラを懲らしめようと呪いをかけました。 何も知らないスキュラが水浴をしようと入り江にやってきて、腰まで水に浸かると、彼女の下半身の周りに、暴れる6頭の犬が見えました。そしていつの間にか彼女自身が、6つの犬の頭と魚の尾の下半身を持つ怪物になってしまい、この入り江のもう一匹の怪物カリュブディスとともに、近くを通る船を襲うようになったとのこです。 ホメロスの叙事詩オデッセイアでも故郷へ帰還中、この2匹の怪物に襲われています。 余りにも可哀想な話なので、オペラにもされて上演されています。
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