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番 号:060-ag-006
画家名:バルトロメウス・スプランヘル
作品名:ヘラクレス、デイアネイラ、ネッソス Hercules, Deianira and Nessus, 1580–85
画 像:
【絵画解説】 
ヘラクレス、デイアネイラ、ネッソス Hercules, Deianira and Nessus, 1580–85
サイズ: 112 cm × 82 cm  ウィーン美術史博物館蔵
作 者:バルトロメウス・スプランヘル

 デイアネイラは、ヘラクレスが河神アケロオスと争って嫁にした2度目の妻です。
 ある時、二人は、急流の川が渡れず河岸で立ち尽くしていました。そこにケンタウロスのネッソスがやって来て、デイアネイラを対岸まで背中に乗せてあげると申し出てくれました。ヘラクレスは好意に甘えお願いし、自分は自力で河をわたり始めました。すると妻の悲鳴が聞こえ、美しい彼の妻がネッソスに誘拐されそうになっていました。これを見たヘラクレスは、ヒュドラを射抜いた弓矢でネッソスを射りました。死にゆくネッソスは、デイアネイラに自分の血は媚薬だから、取っておいてヘラクレスが浮気をしそうになったら、下着に自分の血を塗るようにと嘘を教えました。
 その後、ヘラクレスがオイカリア国のイオレ姫に熱をあげていることを知ったデイアネイラは、ヘラクレスを自分の方に振り向かせようとヘラクレスの下着にネッソスの血を塗り穿かせました。
 するとヒュドラの毒が廻って死んだネッソスの血により、ヘラクレスは死んでしまったそうです。

 この絵には、エロスの矢でデイアネイラを好きになり誘拐しようとしたケンタウロスのネッソスが、ヘラクレスの弓矢で射られ死にゆく様と、デイアネイラを取り返し抱きかかえるヘラクレスの姿が描かれているようです。
 
   
 
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