インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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番 号:060-ag-003
画家名:バルトロメウス・スプランヘル
作品名:アンジェリカとメドロ Angelica e Medoro
画 像:
【絵画解説】 
アンジェリカとメドロ Angelica e Medoro
サイズ: 108 cm × 80 cm  アルテ・ピナコテーク蔵
作 者:バルトロメウス・スプランヘル

 16世紀イタリアのアリスト作叙事詩「狂えるオルランド」の中のエピソードは、絵画の主題としてよく取り上げられます。
 「狂えるオルランド」は、オルランドが馬上槍試合(パラディン)でカタイ(契丹)の美姫アンジェリカに一目ぼれし、世界中を探し回り、魔法使いや聖剣ドゥリンダナ、怪獣などとも出会い、最後はアンジェリカに失恋し発狂するという物語です。

 もう一人の主人公であるイスラム軍の勇者ルッジェーロは、フランスの女兵士ブラダマンテと恋に落ち、キリスト教に改宗し、子をもうけてエステ家ができます。
 ルッジェーロには、ハリーポッターでお馴染みの半分馬で半分鷲のヒポグリフに跨り、海の怪物への生贄として、誘拐され裸にされ、ブルターニュ地方の海岸の涙の島(Isle of Tears)の岩に鎖で繋がれた美女アンジェリカを救うエピソードがあります。

 メドロは、サラセン軍の騎士で、フランス軍との戦いで王子を捜索中負傷しましたが、農家の娘に扮していたアンジェリカにかくまわれ、献身的な看護を受ける中、二人は恋に落ち、アンジェリカの故郷、東洋の国カタイへと旅立ちます。

 この絵には、東洋の美姫アンジェリカが、サラセン軍の騎士メドロを介抱し恋に落ちるシーンが描かれていると思われます。
 
   
 
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