インターネット美術館・世界の名画

【インターネット美術館・世界の名画】
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番　号：060-ae-010

画家名：アブラハム・ブルーマールト　

作品名：トビアスと天使を指さす羊飼いの少年
Shepherd Boy pointing at Tobias and the Angel, c. 1625-30

画　像：

【絵画解説】

トビアスと天使を指さす羊飼いの少年
Shepherd Boy pointing at Tobias and the Angel, c. 1625-30
サイズ： 92 cm × 117 cm 　------蔵
作　者：アブラハム・ブルーマールト

　トビアスは、トビト記に登場し、トビトの息子で、父親の目を治すために天使と共に旅をします。
　トビトは、主を敬い生活していましたが、ある日、穢れを気にせず、殺されたユダヤ人の死体を埋葬してあげました。
　そして、彼が、疲れて庭で寝ていると、鳥が横切り、その際、糞を落として行き、その糞がトビトの目に入り失明してしまいました。
　このため息子トビアスは、父親トビトの目を治す薬を求め旅に出ますが、主はお伴として、アザリア（大天使ラファエル）を遣わします。
　旅の途中、２人は、巨大魚に襲われますが、これを撃退し、アザリアは、この魚の内臓から目の薬を作り、父親トビトのもとへと帰途につきます。
　ある町に来ると、サラという美しい娘がアスモデウスという悪魔に取り憑かれ、彼女が結婚し初夜を迎え�る度に�夫を絞め殺していました。アザリアは、トビアスに彼女との結婚を薦め、初夜の日、持ち帰る父親の目の薬を香炉で焚くとアスモデウスがサラの体から飛び出し、それをアザリアが捕まえて山の奥地に閉じ込めました。
　サラを伴って、父親のもとへ帰ったトビアスは、父に目薬を処方し、トビトの目は良くなりました。

　この絵では、トビトの目を治すための薬を求めて旅をしているトビアスと大天使ラファエルを、羊飼いの少年が指さしている風景を描いています。